立て続けに質問を繰り出され少し驚いたけど、一旦落ち着いて、あたしは星奈の興奮が少しでも収まるようになるべく普通のテンションで返した。
「合格!あたしも陽も、春からK大生です!」
〈本当にっ!?マジで!? きゃーー!おめでとう、朔乃ーーーっ!!〉
悲鳴に近い星奈の歓喜の声は、少し離れたところにいる陽にまで聞こえていたのか、陽がビクリと肩を跳ね上がらせている。
「あ、ありがとう、星奈」
〈私も自分の事のように嬉しい!本当によく頑張ったね、朔乃!あ、そうだ!皆で打ち上げやろうよ!受験打ち上げ!〉
「え、きょ、今日?」
星奈はすでにやる気満々なのか、あたしの言葉に聞く耳持たず、「じゃあ、学校に来てね!」と、電話は切られてしまった。
確かに、今日はこのあと学校へ向かって担任の先生に合格したことを報告したら帰れるんだけど、急すぎだなぁ。何も今日にしなくたって。