「言ったでしょ。私は、朔乃の味方だって」
うん、そうだね。そう言ってくれたよね。
星奈があたしの友達でいてくれて本当によかった。あたしは幸せ者だ。
星奈が唯一、一番近くであたしの恋を応援してくれてたから、陽をまっすぐ好きで居続けることができたような気がする。
あたしが、笑顔を忘れないでいられるのは、間違いなく星奈のおかげ。
「あのね、星奈。あたし、文化祭のあの日、初めて陽のことを邪魔しちゃったんだ」
星奈のおかげで元気が出てきたのもあって、落ち着いて話すことができた。
陽が告白できなかったこと、陽に誤解されてしまったこと、“先生”じゃなくなってしまったこと。
全部を話し終えた頃には、日が落ち、辺りは暗くなり始めていた。
「そっか……。そうだったんだね」
黙って話を聞いていてくれた星奈が、やっと口を開く。