「真奈ちゃんは犬派? 猫派?」
突然、話題を変えられた。
この流れも何度目だろう。
ここでちゃんと尋ねたい気もするけど、変えるということは先輩の変えたいという意思があるということだから。
「私はどっちも好きですけど……」
釈然としないけれど、私もまた、先輩に合わせた。
「しいて言えば犬──」
「だよね。でも、猫も可愛いよね」
「え」
「猫、好き?」
笑みを浮かべて首を傾げた水樹先輩。
こ、これは。
猫の方が好きだと言えという脅迫的な?
だって、笑顔なのにものすごい圧力を感じる。
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