会長が「そろそろ始めよう」とプリントを手にしたのを見て、私はドキドキする鼓動を感じながら背筋を伸ばしミーティングに挑む体勢になる。 三重野先輩が立ち上がって、ホワイトボードに文字を綴るのを見ていたら…… 「初めて、か……」 水樹先輩の零した声に、私が彼へと視線を向けると。 先輩の瞳はぼんやりと 窓の向こうに広がるソーダ色の空を眺めていた。