どこまでが現実で、どこまでが夢なのか。
その境目がわからないような感覚のまま朝食を済ませた私は──
「ぜぇっ……はぁっ……ぜぇっ……」
置かれた状況について考えすぎたせいで。
「もぅっ……」
いつも乗るバスに乗り遅れてしまい。
「さいっ……あくっ……」
現在、学校目指して走っていた。
最初は全力で回転していた私の足の動きも、酷使しすぎて疲労でヘロヘロ。
最早歩いているのとあまり変わらない状態だ。
それでも足を前へ前へと進ませ、息を切らし続けていたら。
チリンチリン。
背後から自転車のベルの音が聞こえて私は避けるために振り返った。