「それは、愛じゃない?」

「あ、愛っ!?」

「あれ? 違うの?」

「ち、違わなくは……」


ないけどっ。

でも、ここで頷くのは凄く恥ずかしい。

そもそも、私たちは想いをちゃんと伝え合ってはいないし……

色々あったし、水樹先輩の気持はなんとなくはわかってるんだけど、私はまだしっかり伝えてなかったというか……


しどろもどろになっていると、先輩が楽しそうに私を見ていて。


「ごめん。俺、ずるいよね」


謝りながら、でもちょっぴり面白そうにしている気がするのは気のせいだろうか。