彼から発せられた拒絶の言葉たちは、何度も私の心に傷を重ねていく。

深く傷つけられて……


「……やば……っ……」


心が、壊れてしまいそう。


募る悲しみと苦しさに、堪えていた涙が溢れそうになった。

幸い、今、バス停には私しかいない。

けれど、見られないようにと俯くと。


「あれ? 愛しのマイハニー。今帰り?」


背後から、会長の声。

私は慌てて零れそうな涙を手の甲で拭う。

そして、気付かれませんようにと祈りながら笑顔を作って振り返った。


一度家に帰ったのだろう。

会長は私服姿で立っていた。