真っ青な顔で帰ってきて、体調が悪いのかと聞いたけれど、赤名君は大丈夫だと笑ってた。
けれど、その後彼は笑うことが少なくなっていって……
私たち生徒会メンバーはそれに気づいていて、気晴らしにとバーベキューを計画した。
その時、赤名君は参加はしたものの、やっぱり前よりも覇気がなかった。
ここから出て行って、戻るまでに何があったんだろう……
私に、何かできることはあるかな?
子猫たちの時のように。
三重野先輩の時のように。
「じゃ、いってきまーすっ」
元気良く挨拶する赤名君の姿を見て、私は咄嗟に──
「私も行きたい!」
お願いしてしまった。
「もっちーも?」
赤名君が首を傾げて。
ふと視線を店内に廻らせれば、少し驚いた様子の水樹先輩やみんなと目が合う。