けれど、その言葉が会長の胸に響いたのか。
「皆で海の家でバイトをする夏、プライスレス! オッケー、俺は喜んで手伝おう」
「さすが会長ですっ! では、皆さん、明日はよろしくお願いします!」
まだ会長しか了承してないのに勝手に全員参加にする赤名君。
けれど結局、皆特に予定がないということと、生徒会の仕事もひと段落ついているからということで、明日は生徒会全員で海に向かうこととなった。
それから、数時間後。
「水樹先輩、起きてください」
私は、別荘に引き続き、今日も水樹先輩を起こしている。
生徒会室には私と水樹先輩しかいない。
というか、帰宅の際、全員一緒に生徒会室を出たはずなのに、どうして水樹先輩がここにいるのか。
私はたまたま忘れ物をしたのを思い出して戻ってきたんだけど、まさかいるとは思わなかったからビックリ。