おじいちゃんが言ってたけど、ここ数年の暑さは昔に比べたら温暖化の影響で少し異常らしい。

バテる人も毎年増えてるみたいだし、動物だってきっと同じだろう。

ホント、これでヤキソバたちが少しでも快適に過ごせればいいなぁ。

あ、確かうちにアイスノンが余計にあるから、使うなら提供しよっと。

……なんて、考えていると。


「あのさ」


水樹先輩の声が耳に届く。

その声は、今までのものより真面目なもので……


「は、はい」


私は、何か深刻な話でもされるのかと身構えて先輩の目を見た。

先輩の瞳も私を真っ直ぐに見つめていて、少しの沈黙の後……先輩の唇が動くと。


「最近、何かあった?」


漠然とした質問に、私は数回の瞬きをしてから首を傾げる。


「何かって……何ですか?」