乾燥機で制服を乾かしている間はこれを着ててと渡された水樹先輩のルームウェア。
Tシャツとハーフ丈のスウェットパンツで、スウェットは紐がついてるから調節できるだろうと言われて渡された。
おかげで落ちてくることはないけど、Tシャツの方は私にはサイズが大きくてちょっと動くと肩が出てしまいそうになる。
肩が出るということは、人様に見せる用ではない私のブラ紐が見えてしまうわけで。
それが気になって、私はさっきから何度もTシャツの襟の位置を直してした。
その度に、Tシャツから水樹先輩の香りがしてドキドキしてしまう。
静まれ私の心臓。
そう、心の中で何度も唱えていたら。
「なんかドキドキする」
私と同じように、制服からラフな私服に着替えた水樹先輩がそんなことを言い出した。
「えっ!?」
ま、まさか、私のドキドキがうっかり水樹先輩に伝染!?
なんて動揺していると。
水樹先輩は少しだけ頬を緩めて。