「えっと……真奈ちゃん、怪我は?」
水樹先輩の少しぎこちない声が聞こえて。
「だ、大丈夫です。先輩こそ大丈夫ですか?」
「うん。俺は平気だけど……真奈ちゃん、休憩はうちでしない?」
……え?
「うちって……」
先輩の口から出た言葉に、私の頭がその単語の意味を探す。
けれど、答えが出る前に先輩は正解を声にした。
その正解とは。
「俺の家」
"俺"とは、"水樹先輩"で。
"家"といえば、"人が住む建物"で。
訳すと、【先輩のご自宅で休憩する】となる。
なる……ので……
ええええええええええっ!?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…