「巻き込んでいいよ。君となら、何度だって一緒に落ちてもいい」


うっ……

またそんな乙女心を惑わすようなことをっ。


先輩の甘い冗談にドキドキしなら顔を上げたその時──


私は、それに気付いて固まった。


水樹先輩の柔らかい髪からポタリポタリとしたたる雫。


水を纏う首筋が陽に反射して光って。


濡れた白いワイシャツから透けて見える肌。


男の人なのに、色っぽくて。


思わず見惚れてしまっていたら、何故か先輩の頬がちょっとだけ赤く染まった。

そして、ふいっとそっぽを向いてしまう。


……ハッ!?

私、見すぎた!?


私の邪な視線が水樹先輩にご迷惑をおかけしてはいけないと、私も先輩から視線を外す。

すると。