た、たかがで済む確率じゃないような……
これには思わず苦笑いを浮かべていると。
「会長! 僕、水樹先輩には無理だと思います!」
赤名君がハッキリ言ってしまった。
水樹先輩は黙ったまま、満面の笑みを浮かべて赤名君を見つめる。
それに怯んだ赤名君は、会長の後ろにささっと隠れた。
「俺が行ければいいんだけど、今日は俺も外せない予定があるしなー。玉ちゃんは?」
会長が藍君に予定を尋ねると、どうやら藍君も予定があるらしく。
赤名君もこの後部活があるようで「お役に立てずすみません」と謝れば、今度はみんなの視線が私に集まった。
私の予定は特にない。
むしろ、水樹先輩と一緒にいられるなんて、なんのご褒美ですか。
私は誰に聞かれずとも、自ら挙手する。
「私で良ければお供します」
むしろ、お供させてくださいと心の中で呟いた。