私の様子に会長が少し考える素振りを見せて。
「真奈ちゃんがそんなに怖がるなら、今日は生徒会でその真相を探ろうじゃないかっ。もちろん時間は夜に」
任せなさいと言わんばかりのキリッとした表情で提案した会長に、水樹先輩が首を傾げて微笑む。
「夜は鍵がかかってて入れないんじゃない?」
けれど、会長は得意げに親指を立てて。
「忍び込む!」
高らかに宣言した。
もちろん三重野先輩が眉をしかめて反対……
「ちょ、私たち生徒会がそんなことして」
したんだけど。
「賛成! 僕も精一杯学園の平和の為にがんばりますっ」
正義感に溢れた赤名君が同意した為に、流れはやる方向へ。
そこに、今まで黙っていた藍君がクールな表情で一言。
「つーか、夜にやる必要あるんスか」