天国までの記憶列車

 終灯列車に乗車した死者には、過去へ戻る〝(つい)(おく)(こう)〟の権利が与えられる。

 制限時間は〝十二時間〟。

 ただし、過去でどんな行動を起こしても、死の運命は(くつがえ)らない。

 ゆえに死に関することを、過去の(せい)(じゃ)に伝えるのは厳禁である。




 なお〝追憶行〟で修正された出来事は、すべて上書きされる。

 本来存在していたはずの過去は失われるので、要注意。




 たった一度の奇蹟が紡ぐ、記憶の旅。

 この〝追憶行〟でなにを織りなすかは、過去を選択したあなた次第――。