知らない女の子に声をかけられて、二人で生活を送ってゆく…。
その中で少しずつ変化していく主人公の心情が丁寧に描かれていて、ラストがとても切なかったです。
また、『命』について考えるとても深い作品でした。

この物語での“手品師”
その正体を知っても、すぐには飲み込めなかった。
一体、なにを表しているのだろう。
読み終えて、ずっと考えた。
この物語の主人公は五歳の少年。
嫌なことがあったら素直に言ってしまうような年齢だろう。
それを抱えて、どうしようもなくなったときに出会ったのが、“手品師”
彼が消してくれたのは、少年が抱える、心の暗い感情。
そして気付いた。
少年は、その暗い感情との付き合い方を知ったのではないか、と。
素直に嫌だと言わず、自分の中で処理をする。
それはもう、大人に近付いたとも言えるのではないかと思った。
子供だってなにかを抱えていて、自分で成長できる。
折り合いをつけることができる。
子供の可能性を感じられる物語だと思った。

この物語を語るには、まず読んでもらわなくては。
そうしなければ、なにも話せない。
そのくらい、予想外の展開が待っていました。
初めは辛くて、フェードアウトしたくなるかもしれません。
それでも、読み進めてみてほしい。
そこには感動が待っているから。
最後のシーンを読んだときは、まさに奇跡だな、と思いました。
そして、大切にしたい、大切にしよう、と。
なにを？と思った方は、ぜひ読んでください。
答えはこの物語に詰まっています。

最初は主人公の切なすぎる気持ちに思わずウルっときちゃった😢けど、主人公はまさかの……これは予想外だった！いい意味で騙されました（笑）これは小説だからこそ出来る技法でもあり、これを作品として完結まで綺麗に書き上げたノアちゃんは素晴らしい👏
最後はタイトルに相応しいと言わんばかりの感動のエンディング😭リリちゃんが再び二人に出会えますように……。生まれ変わったら次は人間で二人の元に現れて三人で仲良くしてる姿が見たい✨冬の寒さもポカポカな温かさに変えるほど優しい物語でした🥰️素敵な作品を書いてくれて本当にありがとう😊遅くなったけど、読めて本当に良かった❤

読後直後の正直な感想を述べると、やはりここなさんしか勝たん、と叫びたくなるものでした。
なんて素敵な作品でしょうか！！！
メッセージ性のあるこの作品を読み、改めて、自分の願いを叶えるには願うだけでなく、努力をしなければならないと感じました。
そして最後の展開。再会の奇跡に、思わず涙が込み上げてきました。レビュータイトルにある通り、じわりと心温まるラストで、本当に感動しました。
本当にここなさんの生み出す世界が、私は大好きです。心から尊敬しています。
これはレビューではなく感想になっているかもしれませんが、どうしてもネタバレ回避をしたく、こちらに書かせて頂きました。
本当に素敵な作品をありがとうございました。
これからもずっと、応援しています。