他に何もできず、ひたすらにお腹の子に語りかける。


ごめん。
あんたを一瞬でも殺そうとしたママが悪いんだよね。
でも、もう許して。
ママは体力的に限界です。
このままじゃ、あんたを産んであげられなくなっちゃう。

ごめんね。
何度でも謝るから、

だから、この気持ち悪いのを止めて!!



腹の子の存在を強く意識したのは、こうなってからだった。
妊娠に気付いた時も、心拍確認ができた時も、自分主体だった私。

身体が儘ならなくなり、ようやく原因に気持ちがフォーカスしていったわけ。

おまえのせいだ~っ!!

という、母親失格の恨みつらみですよ。


お腹の子が意地悪して吐き気を起こしてるわけはない。
そんなのは知ってるけど、
他にすがる場所がない。

なので、私はベッドの上でひたすら語りかける。


お願いだから、ママを楽にして!!