そんな、
迷惑かけまくりだ……。

和泉さんが私の背を押そうと、重ねて言う。


「今は赤ちゃんのことだけ考えなよ。みんな、そうやって赤ちゃん産むんだよ。
私は子どもを産む時、前の職場を辞めざるを得なかった。
でも、この会社だったら、きちんと産休育休もらって、復帰できてたと思う。この会社はウメちゃんが赤ちゃんのために休むことを許してくれるよ」


「和泉さん……」


ママの先輩で、上司。
なんて素敵な女性なんだ!


「大丈夫!一色部長には上手いこと言っとくから!ゼンくんああ見えて理解あるから、後でホントのことがわかったって、怒ったりしないよ」


その一色部長の子ですって事実は、

もう少し内緒にさせてください。



お言葉に甘えて、今週、私はお休みをもらっている。
そして、冒頭に戻る。


ベッドで身体を丸めて呻いているわけ。