責任をとるための結婚。
命を肯定するための出産。
最初はそれが理由だった。

今、すべてを超えて、私たちは本物の家族になったんだ。


「はい」


私は立ち上がった。

部長も立ち上がる。

私は間近く彼を見上げ、答えた。


「私たちなら作れます。そういう幸せな家族。
ずっと、ずっと、ゼンさんの奥さんでいさせてください」


部長が私を勢いよく抱き締めた。

私も部長の首に飛びつくように腕を回す。


「佐波、愛してる!幸せになろう!」


「ゼンさん、私も愛してます!
私、みなみを産んでよかった!!
ゼンさんと結婚してよかった!!」