「みなみに授乳してやってくれ。みなみはいい子で待っていたんだ」


「起こしてくれてよかったのに」


「みなみがママを起こしたくない、パパと待つって言うからな」


「お、気遣いのできる女子」


「だろ？俺の子だから賢いんだ」


部長のらしくないパパ発言がおもしろくて笑ってしまう。
きっと、彼はもっともっと親バカになっていく。
彼を知る人間からは想像もつかないくらいのモンスター親バカになりそうだ。


「夕食できてるぞ。昼、軽かったし、授乳が終わったらもうメシにしないか？」


「ええ、よろこんで」


部長の作ってくれた夕食は豪華なラインナップだった。

アクアパッツァ、ボンゴレスパゲッティ、シーザーサラダ、カプレーゼ。
それに、何故か煮物やお新香、揚げ出し豆腐なんかが並んでいるあたり、彼は私が和食党だと思っているのだ。
体重管理で和食ばっかり食べてたからなぁ。