「急な出血の時もいてくれたし、バースプランも一緒に決めたし、お産も時田さんが取り上げてくれてよかった」


「私も……一色さんがご安産でほっとしています。おめでとうございます」


時田さんは視線をそらしながら、少しうつむいた。
そのしぐさは普通の可愛い女の子だ。メガネでみつあみで巨乳というスペックは、まああんまりナイけど。

ほらね、ちょっとデレてくれるんだから。


ん?
『ご安産』?


「時田さん、私の出産って、アレで安産に入るの?」


時田さんの言葉が引っかかって、聞いてしまう。
だって、すんごい苦しみましたケド!?


「分娩所要時間は12時間ほどですし、流れもスムーズでした。安産でいいと思いますよ」


ま、マジですか~!!
あんなに苦しくて……普通なんだ……。

やっぱり、二人目は要相談にしよ……。