正直、まだ私はワクワクしていた。

強くなる痛みに不安感はあるものの、これがポンちゃんに会える痛みならどんとこい!って感じ。

どうなるんだろ。
これからどんな感動が待ち受けているんだろう。

痛みの合間に空想してウフフと笑ってみる。

分娩監視装置を外されてからは、院内を行ったり来たりしてお産促進に励む。
ベッドの柵につかまってワイドスクワットもする。
枝先生に習ったもんね。

そんなことをしているうちに、16:30。
入院から2時間。
陣痛は6~7分間隔に縮まっていた。


「順調じゃな~い?」


ひとり言を言っていると、病室のドアが勢いよく開いた。