一色部長がつかつかと近寄ってくる。
おののく私の右手をつかんだ。
お腹を触ってる右手首だ。
「おまえは何をひとりで決めてんだ!しかも、堕ろす気だっただと?俺の子なんだぞ。勝手に俺の子の生き死にを決めるな!」
「で、でも、部長……、私だって、どうしたらいいか……」
私は言いながら涙ぐんでいた。
この一月、ずっと途方に暮れていた。
予想外の妊娠。
産みたいのかと言われればわからない。
でも、死なせることもできない。
育てられるのか、
育てていいのか。
すべて皆目検討もつかない。
充分大人になったと思っていた。
だけど、決断ができない。
自分のことなのに。
我が子のことなのに。
こうして、私が悩んでいる間もこの子は頑張って大きくなっている。
週数で言えば、今日は8週4日。
3ヶ月目になる。
おののく私の右手をつかんだ。
お腹を触ってる右手首だ。
「おまえは何をひとりで決めてんだ!しかも、堕ろす気だっただと?俺の子なんだぞ。勝手に俺の子の生き死にを決めるな!」
「で、でも、部長……、私だって、どうしたらいいか……」
私は言いながら涙ぐんでいた。
この一月、ずっと途方に暮れていた。
予想外の妊娠。
産みたいのかと言われればわからない。
でも、死なせることもできない。
育てられるのか、
育てていいのか。
すべて皆目検討もつかない。
充分大人になったと思っていた。
だけど、決断ができない。
自分のことなのに。
我が子のことなのに。
こうして、私が悩んでいる間もこの子は頑張って大きくなっている。
週数で言えば、今日は8週4日。
3ヶ月目になる。