「俺はな、この前のが本番じゃなくてよかったと思ってる」
「なんで……ゼンさんはポンちゃんに会いたくないんですか?」
「会いたい。
でも、俺たち、最近ようやくお互いの気持ちがわかっただろう。俺には、もう少しおまえと二人きりで出かけたり、飯食ったりする時間が欲しい。
だから、今も陣痛が起こらないのはポンが気を利かせてくれてるのかなって都合よく考えてる」
必然、デートもポンと三人なんだけどな、
と部長は私のお腹を撫でる。
ポンちゃんはモゾモゾしてるけど、キックなんかの激しい反応は見せない。
「早く会いたいってのは、私のエゴですかね」
私もお腹を撫でてみる。
大事な私の娘が入ってるお腹。
「いや、フツーだろ。俺だって、ポンには早く会いたい。自分の子どもってどんなもんだろうって毎日想像するよ。どっちに似てるかなんて考えたら、今にも笑い出しそうになる」
「なんで……ゼンさんはポンちゃんに会いたくないんですか?」
「会いたい。
でも、俺たち、最近ようやくお互いの気持ちがわかっただろう。俺には、もう少しおまえと二人きりで出かけたり、飯食ったりする時間が欲しい。
だから、今も陣痛が起こらないのはポンが気を利かせてくれてるのかなって都合よく考えてる」
必然、デートもポンと三人なんだけどな、
と部長は私のお腹を撫でる。
ポンちゃんはモゾモゾしてるけど、キックなんかの激しい反応は見せない。
「早く会いたいってのは、私のエゴですかね」
私もお腹を撫でてみる。
大事な私の娘が入ってるお腹。
「いや、フツーだろ。俺だって、ポンには早く会いたい。自分の子どもってどんなもんだろうって毎日想像するよ。どっちに似てるかなんて考えたら、今にも笑い出しそうになる」