「買い物は明日のビクス後にして、今日は帰っちゃおうか」


「そうね。だと、助かるかしら。お腹張ってきちゃってるから……」


美保子さんの言葉に被さるように、誰かが
「え!?」
という声をあげた。

私たちは声の方向へ顔を向ける。

カフェテラスの植え込みの向こう、歩道に立ってこちらを見ているのは……。


「佐波、おまえか?」


「リョーヤ!?」


この猿系男子、間違いなく元カレのリョーヤだった。




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