「ねぇ、夢子ちゃんさ、日笠さんの好感度上がりっぱなしじゃない?」


「そんなことないですよう。でも、日笠さんって穏やかで優しいし、最近は話しかければどんなクダラナイ話でも、きちんと答えてくれるし。感じいいなぁって思ってるんですよう」


夢子ちゃんはしれっと答えて、アボカドクリームのパスタをくるくる巻いている。
こいつ、ゆるふわのくせに肉食だからな。


「夢子ちゃんより、一回りは上なんじゃない?彼」


和泉さんも、横から半呆れ顔で言う。


「えー?あんまり関係ないんじゃないですか?恋に年齢差は」


「やっぱ、『恋』とか言っちゃってるわよ。この子」


和泉さんがツッコミ、
私が先輩として忠告。


「同じ部署の人なんだから、恋愛こじらせて周りに迷惑かけないように!」