「頑張って!」


「行ってらっしゃい!」


「元気な赤ちゃん産んでね!」


産院の看護師さんや助産師さんに支えられて、土橋さんが退場していく。
スタジオに参加していた妊婦さんたちが口々に激励の言葉をかける。

みんな、これから通る道。
私たちは同志。
この大きな連帯感は母性なのかもしれない。


土橋さんたちが降りていくと、枝先生がニコッと笑った。


「さー、運動を続けますよー」


あ、やっぱり、続きするんだね。