私がベッドから顔を起こすと、横で部長が床に膝をついていた。


安心したのかな?

……と思ったけど、様子が違うみたい。


「あらあら、ご主人大丈夫ですか」


先生がプローブを置いて、立ち上がる。
声は落ち着いているけど、すぐに看護師さんを呼ぶ。


「部長!!……ゼンさん!!」


部長は頭を押さえて、うずくまっている。


「大丈夫ですか!?ゼンさん!!」


私はお腹のゼリーを乱暴に拭って、ベッドから跳ね起きた。