「なるほど。それも有りだな」


「波の字は、母の実家が新潟の柏崎なんですよ。そっちの海辺の病院で私を産んだそうで。産まれた日に綺麗な白波がたっていたから、そこからもらったって言ってました」


「……綺麗なエピソードじゃないか。そういうの、ほしいな。ポンにも」


部長の口調はもういつもの通りに戻っていた。
私は安心する。


しかし、名前かぁ。

すぐには決まらないだろうな。
この残り3ヶ月、一番の宿題だ。