「こう思うのはどうかしら?佐波さんと御主人は惹かれ合う運命だったの。その後押しをしてくれたのがポンちゃん」


「そんなぁ。私たちは責任とろうって一緒になっただけなんだよ?」


「責任だけで人の一生は決められないと思う。御主人の中には、きっと佐波さん個人を大事に想う部分が確かにあるはずよ。
私はいってしまったあの子も、今お腹にいるチビちゃんも、私と夫の絆を深めてくれたと感じてるわ。子どもたちって夫婦にいろんなものをくれるのね」


確かにそうだ。

この子ができて、戸惑って、悩んで、つわりに苦しんで。
部長はずっと、私の手を引いて、助けてくれた。

優しくて、時々怖くて、
面倒くさいくらいマメで。

好きになっちゃったんだ。


ポンちゃんのおかげで、私は大事な人を見つけてしまった。


「帰ってきたら、旦那と話してみよっかな」


私は泣き笑いみたいな、苦笑いみたいな顔。

美保子さんが比べ物にならないくらい美しく笑った。


「それがいいわよ」