下腹部にごくごく軽い振動。


もしかして、

今のって。


「……動いた?」


美保子さんが聞いてくる。


「そんな気もする……ああっ、でも胎動の話してたから自意識過剰になってるのかもっ!!」


「でも!胎動の始まりみたいなのは感じてるんだし、いつ動いても変ではないわ!」


美保子さんが慌ててフォローする。


「自信ない……。ポンちゃん、試しにもう一回動いてみてくれ~」


しかし、ポンちゃんがそれ以上反応してくれることはなかった……。