……そして、初めて知った。


瑠衣はわたしが予備校をやめてからも、ずっとメッセージを書き続けてくれていたということ。
 

それはまるで日記のような
 
出す予定のない、
手紙のような――。





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先生からもらったメール、何回も読み返してる。

先生のメールはいつも短いけど、たまに絵文字入りやねんな。

それだけですごい嬉しかった。


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先生、なんでいきなりやめたん?
ムカつく。すごいムカつく。正直憎い。でも、めちゃくちゃ好き。


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今日はついに爆発して、栗島とケンカしてもーた。

ただの八つ当たり。ダサいな俺。

なあ、先生。“好き”って言ってくれたんは何やったん?


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こんなウジウジした自分と早くサヨナラしたい。

立ち上がれ! 俺!!!


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なんで俺、ひとりでこんなところにメッセージ書いてるんやろう。


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けっきょく俺は先生のこといくら忘れようとしても無理やねんな。

決めた。
どうせなら、とことん先生のこと想い続ける。


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しばらくはこのノートは俺ひとりやけど、いつか戻る人のために温めとかんとね。
でないと寂しいしな。

がんばるよ、俺は。