「いいよ、美空。あたしもごめん。勝手に美空があたしを裏切ったって思っちゃった。美空はあたしのことずっと心配してくれてたのに」


涙が止まらない美空の背中をポンポンと撫でながら、あたしも今まで言えなかったことをやっと伝える。


制服のポケットから、美空のメッセージが入ったノートのコピーを取り出して、美空に見えるように広げてみせた。


「これ、すごく嬉しかったよ。これを見たから、もう一度学校へ行こうって思えるようになったの。本当にありがとう」


碧がいつもしてくれるような笑顔を美空へと向ける。



「これから、ちゃんと友達になろう」



あたしが言うと、美空は涙ながらにも嬉しそうに微笑んでくれた。


「つらいこといっぱいあると思うけど、二人でいればきっと耐えられるよね」


「うん!大丈夫だよ!」


やっと落ち着いてきた美空に、あたしは今まで自分を支えてきた言葉を口にする。



「あたしたちはもう、ひとりじゃないから」



美空もそれに「うん!」と大きく頷いた。