死んだら……生まれ変わったりするのかな。


あおちゃん、出会った時から何一つ変わらなかったまっすぐな正義感は、いつ見てもまぶしくて、直視することができなかった。


もし生まれ変わった時は、そんなあおちゃんみたいな人になれたらいいなぁ。


あおちゃんには、これからも変わらず、まっすぐな人で、僕が好きになったままでいてほしいなぁ。



“碧、行かないで”



遠くの方で、あおちゃんのそんな声が聞こえたような気がした。


ごめんね、あおちゃん。


もう、碧と僕を呼ぶ声も聞けない。
あおちゃんと呼んだ時の嬉しそうな笑顔も見れない。


好きだ、と最期まで言えなかった。


この想いを伝えられなかったことだけが、唯一の心残りだ。


でも、きっとまた、どこかで逢える。


もし、次に逢った時、あおちゃんがつらい目にあっていたら、今度は僕が助けるから。


あおちゃんがそうしてくれたように助けるから、それで笑顔を見せてくれたら……。



その時に、言うね。



あおちゃんのことが、ずっと好きだったって。