「……で、みーんな仲直りしたの。だから、あたしも美空ももう大丈夫だよ!」


全部を話し終えて碧のほうを見る。


「碧……?」


碧は、温かな春の陽だまりみたいな、今まで以上に優しい笑顔を浮かべていた。


話している最中は夢中であまり碧の顔は見ていなかったけど、こんなにも優しい表情であたしの話を聞いてくれていたんだ。


そう思うと嬉しくて、胸がきゅーっと締め付けられた。


「今までいっぱいつらかったはずなのに、蒼唯も美空ちゃんも……本当によく頑張ったね」


俺にはできないな、と苦笑しながら、小さい子に“えらいえらい”をするみたいにあたしの頭をしきりに撫でる。


「蒼唯みたいなまっすぐな子が、清水さんや美空ちゃんのクラスに居てよかったと思うよ」


「何で碧がそこまで思うんだよ……」


あまりにも褒めるから、恥ずかしくなってあたしは思わず碧から目を逸らす。
その間も、大きな手はあたしの頭に置かれたまま。


「蒼唯のそういうまぶしいぐらいの正義感とかまっすぐなところとか、本当に尊敬してる」


「だから、もういいって……」


確かに、今までいろんなことがあったから、碧が褒めてくれるのもわからなくはない。自分で言うのもおかしいけど。


でも、それにしたって、そこまで言われると恥ずかしすぎるよ。