「……そうですよね。わかりました」
少し悲しそうにしながらも、鈴木くんは納得してくれた。
「元気出せよ!俺がオススメの子探してあげるから!」
「主任……ありがとうございます」
鈴木くんには、きっとまた他にいい子が現れると思う。
そん時にはまたお節介焼いてやろうじゃないか。
──それからは、藤野ちゃんと伊藤ちゃんはちょっとずつ良好な関係を築いている。
ふたりのシフトが一緒になった時は、
「ね、このあと一緒に帰るんでしょ?帰るんだよね?帰るんだろ?」
「……主任、強制してませんか」
ちょいちょいこんなふうにちょっかいを出しては楽しんでいる。
とにかく、お互い幸せなのが見てわかるのでこっちまで嬉しくなれた。
藤野ちゃん、伊藤ちゃん。
何かあったら、俺がまた、相談にのるから
末永くお幸せに。
‐fin‐