はたから見たら完全なる同棲。
というかむしろ俺はただの変態で、犯罪者だ。
自分でもそんな罪の意識が芽生え始める。
もちろん、ユッキーをそんな対象では見ていないけど。
「…」
「どうしたの。早くしないと」
「…ユッキー、パジャマ」
怪訝そうに振り向いてきたユッキーにそう呟くように言うと、ユッキーは一瞬きょとんとした表情になった。
そして自分の着ている服に目を落として、一瞬停止したあと、「ああ」と言った。
…「ああ」なのか。
なんかもっと、こう、顔真っ赤にして「きゃあ!」とか叫ぶんじゃないかと思った。
「パジャマね。だから何?」
ユッキーはしれっとした顔でそう言う。
逆に俺が顔真っ赤になってしまった。
「いや、だから、その…」
「嫌なら出てってもいいよ?」
「そ、そうじゃなくて!…ユッキーが、嫌じゃないかって」
…なんで俺が、年下の女子高生にここまで動揺してるんだろ。
ユッキーは俺の前を歩きながらパーカーを羽織って、「あ、なるほど」と小さい声を出した。
そしてくるっとこちらを振り向く。
再び、どきっとする。