マリナさんとは仲良くやっています。

相変わらず、親子のような友達のような、不思議な関係。

いろんな話をするけれど、あの日からは一度も彼の話をしていません。


…きっと二人は、綺麗さっぱり関係を終わらせたんだろう。
そう確信したことは覚えています。






ときには、あれは夢なんじゃないかと思うようになりました。


マリナさんがいない間、私はリビングのソファーに寝転がって
そのまま長い夢を見ていたんじゃないか、と。



恐らくそんなことはないだろうと思うけれど、
もう会えない人は、私にとっては夢と同じようなものでした。