ルウコって呼ばなきゃ返事しない。
手紙で返事を欲しい。ってより手紙書いて。
何で手紙を書いたかは秘密。
ソウちゃんって呼ぶ。
(ん?)
待って、もう一回おさらい。
内容を頭で思い浮かべる。
「ちょっと待て。何書いたんだ?あたし」
手紙の内容、意味不明!!
「好き」って書く勇気なんて当たり前になかったけど、何か上から目線で書いてない!?
意味は教えないクセに自分の要望(妄想ともいう)ばっかり押し付けてない!?
「最悪だ・・・」
一気に冷や汗がダラダラと出てくる。
慌てて携帯を出して明日香に電話。
『はーい、どうしたぁ?』
のんびりした明日香の声を聞いてほとんど絶叫に近い声で叫んだ。
「明日香ぁ!!あたしやらかしたかも!!」
『はぁ?何が?』
「どうしよう!!間違えたかも、絶対キモイって思ってるって!」
『だから、何が?ちょっと落ち着いて喋ってくれなきゃ意味不明』
「そう!意味不明なの!!最悪ー、やらかしてるよあたし!」
あたしのパニックに明日香は呆れて『落ち着いて』と何度も言った。