オムライスを食べながらソウちゃんはツナミの相手。
ソウちゃんが帰ってきたらお風呂にも入れてくれるから、あたしはのんびりテレビを見れる。
「とうしゃん、チョキチョキしてたの?」
「うん。お仕事してたよ。ツナミは何してたの?」
「ルウコと・・・」
「ママだろ?」
言いかけるツナミに注意している。
「ママ?とお花屋さんごっこ!お花にお水あげたり埋めたりしてた!」
「埋める?超怖い事言うなよ」
「チョー?」ツナミが首を傾げた。
あたしがリモコンを手に付け加える。
「観葉植物の手入れを『お花屋さんごっこ』という名目でやってました。埋めるんじゃなくて鉢の入れ替えしてたのよ」
「あぁ、そういう事ね。ふーん・・・オレも『ごっこ』にして何か手伝わせるかな?」
お皿をシンクに置いて冷蔵庫からビールを出している。
「とうしゃん!ゴクゴクする前にお風呂!」
「えー、飲んでから入るから。1本飲んだら入るって」
「とうしゃん!」
バンバンと食卓テーブルを叩いている。
(うるせーよ)
テレビに集中する為にあたしはヘッドホンをした。
「わかったって!ちょっと待ってろよ?ってルウコ!お前ズルいぞ!」
そんな声にも無視無視。ゆっくり出来る時間が必要なんですよ。