「ルウコさん」
「え!?」
呼ばれただけでビックリしてしまう。
「遠いんですけど」
そんな事言われても・・・。
どうしていいかわからない。
みんなどうやってるの!?普通にそばに寄り添う事が出来るのかな?
(もー!!全部わかんない!!)
パニックのあたしの身体が急に傾いて、ドサっとベッドに倒れ込む。
見るとソウちゃんの顔があたしの上。
腕を引っ張られて見事にあたしはソウちゃんの下に寝ている。
「夜景で丸見え」
恥ずかしさを隠すように呟いてみた。
「夜景が売りですから」
そう笑うのはいつものソウちゃんの顔。
いや・・・いつもより「男」なソウちゃん。
頬に手を当てられてキスをしようとするソウちゃんを思わず止めた。
不思議そうなソウちゃんに言った台詞は自分でも「ドラマかよ!」って突っ込みたくなるようなアホらしい言葉だった。
「・・・優しくして下さい」
そう言った途端にソウちゃんは爆笑した。
「リアルに言う人いるとは思わなかった」
「え?」と言ったら軽くキスをされた。
「努力します」ニッコリと可愛い笑顔で言われて今までで一番深いキスを沢山された。