優しい声が聞こえたかと思うと、その瞬間温かいものに包まれる。
あたしは、ひーの腕の中にいた。
「私が悪いの。さっきは私がちゃんとしなかったから、はるは怒っちゃったんでしょ?私が悪いんだから、はるが謝る必要なんてないよ」
違う……。違うよ、ひー……。
あたしはそれだけじゃない。
理不尽なことで、あたしはひーに腹を立てた。
悪いのはあたしで、ひーじゃないよ。
「違うの、ひー……」
「はるは何も悪くないんだよ。だから謝らないで」
あたしの言葉を遮って言った。
まるで、あたしの次の言葉がわかっているかのような速さだった。
「それよりはる!今からは、私と一緒に遊ぼう!」
「えっ……」
「私嬉しいの。はるがちゃんと私のところに戻ってくれたから。だから……」
ひーがにこっと笑って言った。