「うわー!晴れてよかったね、はる!」
照りつける太陽に、抜けるような青空。
あたしは今日、ひーと一緒にプールに来ていた。
『はーるー!一緒にプール行こー!夏休み終わっちゃうよ〜』
そう言って、あたしの腕をぎゅっと掴んでせがむものだから、断りきれなくて「わかった」と答えてしまった。
文化祭の準備もないから、今日にしたわけだけど。
「しっかし、人いっぱいだね」
ひーがため息混じりに言った。
さすが夏休み、といったところ。
プールはたくさんの人でごった返していて、果たしてプールに入れるかどうかもわからないほどだった。
「でも、せっかく来たんだしいっぱい楽しもう!」
「うん……そうだね」
そうして入場を済ませたあたし達は、更衣室へと向かった。