「先輩方、嫉妬すんのもいい加減にしてください」


「ひーは何も悪いことなんてしてないじゃないですか!」


「ふたりのことを邪魔するのなら、あたしが許しません!」



はるの言葉ひとつひとつが、心に染みて涙を誘う。



また……助けてくれた。



自分のことなんてかえりみず、はるを傷つけた私を庇ってくれた。


はる……優しすぎるよ。


私のことなんて、もう放っておけばいいのに。


今すぐにでもはるに抱きついて、ありがとうと言いたいけど、まだそれはできない。
喧嘩していることには変わりないから。


だから、直接伝えられない代わりに、心の中でたくさん言った。



ありがとう……。


ありがとう、はる。


はるとそばにいられるなら、もう他には何もいらない。



大好きっ……!