それからは、はるの顔色を伺う毎日。
はるとは離れたくないくせに、時々先輩から来るメールに喜んでる。
矛盾してる自分が大嫌いだった。
もし仮に、先輩に告白されてしまったら、私はどうすればいいんだろう。
昔の記憶が脳裏によぎる。
“あたしの好きな人奪った”
大好きなはるにも、そう言われてしまうのだろうか。
はるが……私の隣からいなくなる。
そんなの嫌だ。
考えたくないよ──。
「裕菜ちゃんのことが、好きなんだ」
「……ごめん……なさい……」
田代先輩、本当は私も大好き。
いつもいつも、元気が出るようなメールを送ってくれて。
私の病気のことも……真剣に向き合ってくれて。
本当は……好きで好きでたまらない。
どうしようもないくらい大好き。
でも、それ以上に私は、
はるが大切なんです。