私のせいで、私と一緒にいるだけで、はるまで嫌がらせを受けることになるのは耐えられない。


はるがつらい目に遭うくらいなら、距離を置いたほうが……。



「──ばっかじゃないの?」



はるの凛とした声が、女の子たちの言葉を一掃した。


「あたしが誰と仲良くしようが、あんたらには関係ないでしょ。ひーと一緒にいてもいなくても、あたしの勝手じゃん」


「なっ……」


「勘違いしてるみたいだから言っとくけど、藤田くんはリコちゃんよりひーのほうが良かったから、好きになったんだよ。別にひーがとったんじゃないし。いろいろ言ってるけど、結局可愛いひーをひがんでるだけじゃん」


はる……。


はるは、数人の女の子相手に、つらつらと言葉を並べて私を庇ってくれている。



「あんたらに何言われても、あたしはずっとひーと友達だから。

ひーが好きだもん」



はるの言葉は、私の心に温かく響いて、涙が出てきた。