きっかけは、俺の名前を褒めてくれたこと。


だけど、伊沢の良いところは、それだけじゃない。


毎朝、先生が趣味で育ててる花に水をあげていることとか。


みんなが嫌がるゴミ捨ては、自分から進んで引き受けてたり。


先生から頼まれた雑用も、逃げればいいのに文句ひとつ言わないできちんとやって……。


隣の中里が輝きすぎてるから、みんなは気付かないのかもしれないけど。


俺は伊沢の、そういう綺麗で素敵な部分をいっぱい知ってる。


だから、もっと好きになった。




──伊沢。


お前が心から毎日笑って過ごせるようになるまで、


頼りない俺だけど、


そばで支えさせてくれ。



……お前が大好きだから。





‐fin‐