いつもと違うあたしにびっくりしたのかもしれない。


ひーは一瞬びくついたあと、


「うん、わかった……。ごめんね、はる……」


申し訳なさそうに言って、誘われたグループへと向かった。



……あたし、本当最低だな。


ひーは、あたしのために迷っててくれたのに。


だけど、それが逆にあたしを苦しめた。


気が付くと、周りはすでにグループができてしまっていて、あたしが入れる場所なんてどこにもなかった。


ひーを突き放してしまったあたしは、当然のようにひとりになった。


みんなが、心なしかあたしをグループに入れるのを拒んでいるようにも見える。


もう……やだ。



「伊沢!こっちおいでよ!」



その時、明るく無邪気な声があたしを呼んだ。


呼んで……くれた。



「……高村くん」



高村くんは、文実委員の相沢くんや桜さん、それから地味系なグループに属してる男女2人と組んでいた。