「えっ……」
ひーが困ったようにあたしに目を向ける。
……何なの、その顔。
たぶん、ひーはあたしとグループを組もうとしてたんだと思う。
だけど、他の子から誘われてどうすればいいかわからない、といったところだろう。
何で……いちいちあたしの顔色を伺うの?
ひーの好きにすればいいのに。
そんな風に見られると、ひーだけが誘われたことを改めて思い知らされてるような気がして、
「……好きにすれば?せっかく誘ってくれてんだし」
ほんっと……むかつく。
「でも、はるがっ……」
“ひとりになっちゃう”
ひーは、そう言おうとしたに違いない。
悔しいけど、その通り。
ひー以外に、あたしと仲良しな人なんてこのクラスにはいない。
「大丈夫だから!」
友達の多いひーとは違う。
悔しくて悔しくて。
あたしはひーに冷たく言い放ってしまった。